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2022.08.25
ジャンニ・アニエッリが愛した時計『トラベルセトロ』
20世紀のイタリアが生んだ最も偉大な男・ジャンニ・アニエッリが生涯愛した時計として知られるエベラール。
ジャンニ・アニエッリが晩年に愛用した『トラベルセトロ』が発表されたのは1996年。
今では希少な手巻きの機械式ムーブメントを搭載し、レトロな風合いに時刻の読みやすさ、毎時18000振動のロービートの音色が特徴です。
当時には衝撃的だった直径43mmのケースを採用し、「大型時計のパイオニア」として業界を牽引してきた『トラベルセトロ』。
故ジャンニ・アニエッリがオン・ザ・カフス(シャツのカフスの上に腕時計を着けるスタイル)で着用したことにより、世界中のファッション・アイコンとなりました。
業界に先駆けて「ケース直径43mm」の大型時計を発表
1994年、CEOのパルミロ・モンティは、ラグジュアリーになりすぎずも印象に残り、かつ当時のトレンドだった「控えめ」な時計と一線を画す時計を作り出せないかと考え始めました。
パルミロが思いついたのは、「誰も想像したことがないような大きさで、クラシックなフォルムを持つ、まるで懐中時計(ポケットウォッチ)のような腕時計」。
当時の腕時計のサイズは36mmが主流。
そんななかで直径43mmの腕時計を作ろうとする彼に、周りは大反対しました。
「さすがに大きすぎる」
「鍋みたいに見える」
「シャツの袖口を台無しにしてしまうのでは?」
しかしパルミロには、この時計が受け入れられるという自信がありました。
「今にわかる。これからは大型時計の時代が来る」
彼の読み通り、『トラベルセトロ』のサイズ感は一大トレンドとなり、1990年代後半には40mm超の大型時計が続々と発売されることとなります。
現在もなお大型時計が主流であり続けているのは周知の通り。
ちなみに『トラベルセトロ』はイタリアのエミリア・ロマーニャ州にある小さな町の名。パルミロが亡くなった友人を偲んで名付けたそうです。
特許を取得した革新的な構造のリューズは、”Sabord crown”と呼ばれ、潜水艦の与圧ハッチに由来。
防水性を保持しつつ、衝撃や刺激に強く変形しにくい構造を実現。(※現行品のリューズは仕様変更しています)
開発時計用のムーブメントを採用した「懐中時計のような腕時計」
『トラベルセトロ』は、懐中時計用に開発されたムーブメント「ユニタス 6498-1」を搭載。
懐中時計用として70年以上前に登場したこのムーブメントは、スイスの時計製造において最も伝統的で高く評価されているムーブメントのひとつ。
毎時18000振動のロービートの音色が『トラベルセトロ』の持つアンティークウォッチ感を増しています。
コレクションには、
・通常のケースバック仕様
・シースルーケースバック仕様の「ビトレ」
・レフトハンド仕様(「ビトレ」仕様のみ)
が用意されています。
2022年8月現在、エベラール・ジャパンのフォーカスコレクションはすべて「ビトレ」。
手巻きのネジを巻きあげるときのムーブメントの動きを見られるのがシースルーケースバックならではの楽しみと言えるでしょう。
『トラベルセトロ・ビトレ』日本フォーカスコレクション
すべてのモデルでステンレス・スティール(SS)ブレスレット、レザーストラップ、ファブリックストラップの付け替えに対応。
オプションで、セーフレバー付きクラスプ(デュプロイメントバックル DÉCLIC、特許取得)も装着が可能です。
また、通常のケースバック仕様のモデルもスイスオーダーが可能。
20世紀最大の伊達男ジャンニ・アニエッリが愛用した時計の魅力を、ぜひお近くのショップでお試しください。